「アリー/スター誕生」スターの魅力って何だろう
昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』に心奪われたまま
やっぱりレディ・ガガも外せない。。と『アリー・スター誕生』も鑑賞。
「レディ・ガガ 主演だとどうなるのかな?」と気軽に観に行ったのですが
気軽に観られませんでした。やられました。
「レディ・ガガ」から皆さんどんなイメージをされますか?
奇抜なファッションやメイク、超絶的で肉体的なダンス
そして 衝撃的なMV (結構 怖い、、)
一回聴くと忘れられない曲 Born This Way 、Bad Romance…Judas…
圧倒的な歌唱力。
「レベルがすごいけど、なんだか人間離れした感じ。。」
「毎回イメージ違うし、一体どれが本当のガガ?」と思っていました。
そのレディ・ガガへの印象が一気に変わった映画でした。
自分の鼻にコンプレックスを感じ、自作の曲に自信が持てず歌手の道へ進めないアリー(レディ・ガガ)がジャック(ブラッドリー・クーパー)と出会い
「その鼻がチャームポイント」「やってみないとわからない」と励まされ可能性を見出されて、ありのままの自分を認めて花開いていく。
(ここまでだと良くあるサクセスストーリーなのですが)
アリーはそんなきっかけを与えてくれたジャックに感謝しジャックとともに生きることを選びますが、
一気にスターの道を駆け上がっていくアリーと対象に落ちぶれていくジャック。。葛藤。すれ違い。
(個人的には、目標達成時に陥りやすい
「パートナーシップの罠(すれ違い)」をどうにか乗り越えて二人で幸せになってほしい。。そんな想いがあったので、今回の結末にショックなんです)
レディー・ガガが
パートナーと自分との気持ちの狭間で葛藤しているアリーを熱演。
「夢を追う」「自分らしさを選ぶ」ことは「覚悟」を伴うものなのかもしれません。
ノーメイクに近いアリーが歌う歌からは、身体の底から絞り出したような心の声やが感じられ、なぜか私の心も体も震える体験。
それがレディ・ガガ本人と重なってきました。
奇抜なファッションや行動の裏側にはそこまでして表したい想いやエネルギー、
「自分へ真摯に向きあう姿」があるのかもしれません。
そう感じられて、単にパフォーマーとしての技術の高さだけでない
人としての深さを感じてさらにファンに。
サントラは素敵な曲ばかり。自分を大切にしたい時に心底オススメです。
内面、本質は 外に現れている
さて、映画の興奮冷めやらぬ中ですが、
アリーやガガのスターの姿から人の魅力や生き方、色々考え深いな。。と。
音楽やダンス、表現のパフォーマンスでは
演じる人の「生き様」「あり方」が観ている側にダイレクトに感じられて心に響きます。
それらはパフォーマーだけのものではなく
私たちの日々の言動からも、生き様やあり方は現れています。
何気ない目つきや表情、顔のクセ、
発信しているSNSの写真や言葉の端々からも周囲に漏れている。
感じかたは人それぞれの感受性によるでしょうが
感度のいい人には確実に伝わっている。
私たちも表現者なのですね。
目に見えないものでもありますが
そこにもっと意識を向けることは
きっと「豊かな生き方」のヒントになるかもしれないと思います。
では、素敵だな…と
「心にグッとくる人」はどんな人かな?と振り返ってみると
上っ面ではない「内面からにじみ出る美しさ」がある。
「豊かな内面」は、元々備わっているものもあるでしょうが
・自分の枠を超えてチャレンジする意識、
・出し惜しみをせず全力でぶつかっていく覚悟
・単に自分を外へ発散させるのではなく 目の前の相手への愛…など
悩みや葛藤など、自分に向き合って、チャレンジしている中で
一つひとつ「自分で」獲得してきたものなのではないかと思います。
年月を重ねてきたものだから、上っ面の取り繕いやテクニックにはないもので
心からの想いが現れ、言動が一致、生き様として調和しているのが特徴。
その「生き様」こそが、同じように悩み苦しむ人の共感を得て勇気になる。
グッと心に響くのかもしれませんね。私も日々大切に生きたいです。