キャリアを考える重要性
転職や起業を考えてなくても必要
かつて私が子ども時代、80年代は、就職すればほぼ同じ会社に雇用され、ほとんどの方が定年退職まで働くことがあたりまえ。
「転職が当たり前」の時代が来ることになるとは、、
想像もつかなかったです。
ところが今は転職、起業、複業…パラレルキャリアや多拠点生活での働き方など、働き方や仕事はどんどん新しいものが創造されている時代ですね。
親を見ていても答えはない、前例のない働き方。ロールモデルはなかなかいない。
そんな中、一人ひとりが自分の仕事や働き方を考え、暮らしや環境にあわせた働き方をアレンジして実現していくキャリアデザイン力の必要性が高まっています。
「キャリア」と聞いてどう感じますか?
「キャリア組」みたいな「すごい経歴」?
転職、起業など考えている人だけが考える必要がある?
というと、そうではありません。
同じ会社で継続して働く方でも、結婚や出産、介護などのライフステージの変化、異動や転勤などの社内環境の変化、心や身体の個人的な変化があります。
その状況は一人ひとり違うし、予期できることだけでなく予期しないことが起こるのが人生。
今は、
働き方やキャリアビジョンは
「みんな一律」「決めたら変わらないもの」ではなく
個別になり、動的に変化していくものです。
キャリアを決めつけないが大事
「予期せぬ人生の出来事」に出会った時、、
仕事を続けるか、変えるか、やめるか、
上司や同僚に協力を仰ごうと働きかけるか、
異動を願うか、
様々な選択が迫られます。
例えば、「出産しても仕事を続けていたいと思っていたが、子どもはアレルギーがあり通院が必要。さらに夫が忙しい部署に異動した。親は怪我をしてしまい子どもを預けることが難しい。私は仕事を続けるか、やめるか、転職するか、パートなどにするかどうしよう。」
などいくつもの課題が複合的に合わさり選択を迫られる場合があります。
「自分らしい人生を送りたい」と
積極的に考えていなくても、キャリアはオリジナルなもの。
そして、予期せぬことがおこるもの。
コントロールできるところもあればできないところもあります。
なので、
あまりにも未来計画をしっかり立てすぎたり
自分は何が合うか?と、自己分析をやりすぎたりすると
かえって、自分を縛ることになります。
意思決定しづらくなり、身動きができなくなる危険があります。
それならば、どうしたらいいでしょうか?
「一体キャリアを考えることにどんな意味があるの?キャリアデザインなんて無駄では?」
という声も聞こえてくるかもしれません。
先が見えない時代のキャリアデザインとは
変化の時代に柔軟に「変わる自分」になること
スタンフォード大学の心理学教授、クランボルツさんの
ハップン・スタンスセオリー「計画的偶発性理論」では
個人のキャリアは「偶然の出来事から学ぶ」ことを重視しました。
自らを自己分析して導き出した「計画」に固執するのではなく
たまたまの出会い、思いもよらない出来事…
偶然の出来事やチャンスを柔軟に自分のキャリアに取り入れていく
積極的に行動していくことでキャリアの可能性が広がるという理論です。
ポイントは
好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心
私はこの理論を知ったのが7年ほど前なのですが
聴いた時、まさに!!と実感しました。
子どもを2人産んだ後、子育てに追われていたし、子供の状況により仕事はどうなるかすら想像できなかったし、とにかく計画どころか未来を考えることすら余裕がない中
たまたまの出会いでコミュニティーをスタート、そこからの出会いで広がった人脈から私がやりたいことをやっている人と出会い、さらに自分の目的が見つかってきた。。という経緯があったからです。
行き当たりばったりではありましたが、
興味あることからとにかくやってみようという好奇心、キャリアが何もなかったからどうにでもなるという楽観性、様々な人と出会う柔軟性、やり始めたことは感謝とともにやり続けようという持続性、、今から振り返るとポイントを押さえていたなあと感じます。
こうしてチャレンジしながら振り返ることをくりかえしていく。
それがオリジナルのキャリアの軸、価値観、マイストーリーになって
次の予期した転機、予期しない転機の「備え」になります。
あなたにとっての転機、偶然の出来事はありますか?
そのような中でも ながれている「軸」はありますか?
事前に受け身で環境にコントロールされてしまうのを少しでも減らし
キャリア軸、マイストーリーを見つけることで
「自分でコントロールできる主体的な働き方や生き方をデザインしていこう」というのがキャリアデザインの考え方です。
「キャリアカウンセリング」はそのサポートをします。