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カウンセリング、コーチング、コンサルティングの違い

カウンセリング・コーチング・コンサルティングの違い

多くの方の相談を承ってくるなかで
最近は副業でカウンセラー、コーチ、コンサルなどを仕事にしたいと
志望する方に多く出会うようになりました。

「カウンセリングは何をするのですか?」
「コーチングを副業にしたいのですが何からやったらいいですか?」
「未経験からコンサルタントになれますか?」とも聞かれることが多いです。

そこで今回はカウンセリング、コーチング、コンサルティングの違いについて
考えてみようと思います。

カウンセリングは


カウンセラーは悩みを抱えている方の話を傾聴し、対話をする中で
クライエントが無意識に抑圧している感情表現することや思い込んでいた観念に気づくことを促します。
カウンセリングが進んでいくと、クライエントが過去を振り返り、抑えていた本来の感情を感じたり、
未来の願望を描いたりして、自らの気づきが深まり
悩みや不安、自分の気持ちが整理されていきます。

カウンセリングでは、壁になったり足を引っ張っていた悩みや課題に目を向けていくことで
クライエントが潜在力を発揮して自分らしく生きる支援をします。

日本でカウンセリングというと
心理療法(セラピー)、精神分析などがよく知られていて
(心理的な)病気の人用というイメージがあるかもしれません。
欧米では一般的にカウンセリングは日常的であり、精神、心のメンテナンスというポジティブな意味合いが一般的です。
特にキャリアカウンセリングでは 問題や不調を抱えている人だけでなく
より自分らしく生きたい、キャリアを高めたい人向けでもあります。
クライエントが自ら問題を解決し主体的に働くことや生きることをめざしています。

コーチングは

コーチは主に質問を投げかけることでクライエントの現状、目標を明らかにしていきます。
そして目指すゴールを設定し、ゴールを実現するための
行動変容を促し、未来のゴールに向けて伴走します。

そのため、元から「目標」や「ありたい姿」があって、それを達成、実現したい人は
コーチングが向いています。
どうしても一人では目標を諦めてしまいそうになったり
やらなければならないことに追われて後回しになってしまいがちです。
なので、コーチがペースメーカーになってくれるし
夢やゴール達成まで背中を押してくれます。

コンサルティングは

コンサルティングではコンサルタントがクライエントの悩みや課題をヒアリングして
その悩みや課題解決の専門的なアドバイスをします。

そもそも何が問題かわからない、とにかく困っている方には問題は何かを特定します。
そして今の現状や問題の整理をした上でどうなりたいかを明らかにして
専門的な情報提供や助言をしクライエントのお悩み、問題解決を目指します。

違いのポイント

ざっくりですが、違いをまとめると
●カウンセリングは悩んでいる、困っている人対象
●コーチングは目標達成してい人対象
●コンサルティングは問題解決したい人対象
になります。

ただ、私の個人的な感覚としては
例えばキャリアカウンセリングの際に、傾聴しながら現場の職場の課題や問題を聴き
ありたい姿(めざす働き方など)を質問する場合もあり、それは
カウンセリングの中にコーチングが入っています。

そして、コーチングの際には、カウンセリング的な傾聴や共感スキルを使うこともありますので
それぞれ明確に分けなければならないということはないと考えています。

手段は違いますが、あくまでも
「相談者(クライエント)のためになることをする」のが
対人支援の目的です。

カウンセラー、コーチ、コンサルタントの共通項

カウンセラー、コーチ、コンサルタントなどとして
人の役に立ちたい、自分のスキルや経験を活かしたい
そんな方、多いのではないでしょうか?

最後に、カウンセラー、コーチ、コンサルタントとして
活躍している私の周りの方々はどんな人が多いか。。。あげてみたいと思います。

相手軸を持っている

ともすると、「人の役に立ちたい」との想いが強すぎて先走り
相手(クライエント)の気持ちや状態を置き去りにしてしまうこと、ありがちなのですが
活躍している方は常に相手軸。
クライエントを観察して、話を聴く、待つことができます。

クライエントが主人公です。
そして 相手軸にしていることで
クライエントに巻き込まれることも少なくなります。

人に対する信頼感がある

「クライエントには自分の問題や課題を解決する力がある
自分はその支援をする」 そう信じることで
クライエントの話を聴き、クライエントの気づきや成長を待つことができます。

見た目もガツガツしていなくて、ゆとりがあるオーラがある方が多いですね。

自己研鑽をしている

活躍しているカウンセラー、コーチ、コンサルタントは
自己研鑽を欠かせません。
専門機関の勉強会に出席したり、仲間との情報交換も怠りません。
有名コーチの方が、年間何十万もかけてコーチをつけているとの話を数人から聞きました。

キャリアコンサルタントは国家資格の更新が5年ごとにあり
5年間で数十時間の研修を受けることになっています。
カウンセリングとしての技能を磨くために
スーバーバイザーの先生にスーバービジョンをお願いして
自分のカウンセリングの振り返りをします。

また、自分自身もカウンセリングを受けて整えているカウンセラーの方も多いです。
特にカウンセラーやコーチは感情労働の部分もあるため
どうしてもクライエントの相談を日常的に受けていると共感疲労が起こります。

質の高い支援を継続して行うために、
教育分析やセルフカウンセリングを行い
メンテナンスをしていくことが大切です。

私自身は、年間通してグループスーバービジョンで
カウンセリングのトレーニングを月1回行っていますが
毎回自分のカウンセリングの逐語記録を提出するのが泣きそうになります(汗)
先生方や先輩は熱心な方が多く本当に頭が下がります。

まとめ

カウンセリング、コーチング、コンサルティングの違いについてまとめてみました。
そしてカウンセラー、コーチ、コンサルタントで活躍している人のポイントは
いかがでしたでしょうか?

対人支援はとてもやりがいがあり
自分も相手も幸せになる仕事だと感じています。

さらに肉体労働ではないため
年齢を重ねて長くできる仕事でもあります。

一方、誰でも名乗ればできる部分もありますし
個人向け、企業向け等さまざまな領域があります。

だからこそ、信頼されるか、仕事が得られるか、
個人の質が問われる仕事でもあります。

どうしたら稼げるようになるのか?どうしたら仕事になるのか?は気になるところですが
あくまでも対人支援なので
相手が幸せになるため、相手の成長のために
まず、自分を幸せにして成長させていくことが一番大切だと感じています。

私はカウンセラーの先生から
「自己研鑽さえしていれば、経験を積むにつれ血となり肉となる(逆に自己研鑽していないといくら支援をしても成長しない)」と言われました。

幸せな人を増やすために
よいカウンセリング、コーチング、コンセルティングが増えてほしいと思います。

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