新しい環境になじんで、どんな状況でも力を発揮する人の特徴
就職、転職でキャリアを発揮したり、
新しい環境や人間関係内でどんどんチャンスを活かしていく人の特徴
ってなんだと思いますか?
私が今までお会いしてきたりサポートさせていただいてきた方々に共通していることは、「自己効力感」が高いことでした。
自己効力感とはセルフ・エフィカシーとも言われ
「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると自分の可能性を認知していること」。
カナダの心理学者 アルバート・バンデューラが提唱してます。
簡単に言うと、
やろうとしていることに対して「これはできる」と思えること。
自分自身で「できる」と思えること。
自己効力感が高いほど、「私は(きっと)できる!」と思えるので
自分を信じて行動に移すことができます。
自己効力感が低い場合は「私は(きっと)できない」「無理」と思ってしまいます。
やろうとしていることに対して
すぐに行動できると、
結果、検証、修正、一連のサイクルを早く回すことができます。
たとえ失敗しても学びとして活かし、改善して次のステップにすすめます。
行動できないと、
「なぜできないんだろう」「やらないといけないことはわかっているのに」
周りの人と比べたり、自分を責めてしまいがち。
そして
自己効力感が低下。
さらに身動きができなくなってしまう悪循環に陥ってしまいます。
できれば
しなやかに、自然体に、、
自分の力を発揮できるといいですよね。
私は以前、
身動きできないスパイラルに陥ってしまっていた時期がありました。
「何か仕事をしたい」と思っても
「もう35だからどこも採用してくれないだろう」
「子育てとの両立は無理だろう」
自分で自分を追い詰めていました。
今の私(43歳)から見ると、
35歳は体力もあって、いくらでも新しいチャレンジができる!
超うらやましいんですけどね。(笑)
その時は、無理、ダメ、ということにフォーカス。
そういう部分ばかり注目していました。
自己効力感を高めるには?
では自己効力感を高めるためにはどうしたらいいのでしょうか?
バンデューラの理論 自己効力感を高める4要因に基づいて
お伝えしてまいります。
成功体験
バンデューラが自己効力感を高めるもっとも重要な要因としているのが
成功・達成経験です。
いきなり大きな目標ではなく、簡単にできそうな小さな目標を達成する経験を積み上げていくことで「自分はできる!」とやる気と行動力を高めていきます。
例)専業主婦からいきなり正社員ではなく、空き時間を利用した単発の仕事やパートとして仕事をスタートすることで
「子育てや家事と両立できるか」「自分ができそうか?」
様子を見ながら徐々に自信と実績をつけて
仕事時間や仕事の範囲を広げていく方法があります。
代理経験
ロールモデルになりそうな、理想の方の話を聴いたり、
身近な先輩、ちょっと先を行くお友達から経験談を聴いたり。
直接自分が経験していなくても、見たり聴いたり観察することで
自分の身へ置き換えイメージ、代理経験を積んでいきます。
イメトレみたいなものでしょうか。
私自身は一番使いやすく、自分では気軽にできると感じています。
出版会議に出て出版した方のお話を聴いたり、創業社長の会に出たり
学会等で研究者や専門家の仕事ぶりを観察したり。。
素敵だな〜こうなりたいな〜と思う人は
「何を感じてどう動いているか??」観察してきました。
仕事では、営業上手な先輩を観察。
自分の身に置き換えてロープレ練習なども可能ですね。
言語的説得
言葉で自分を自分で励ましたり、周りから励ましてもらったり。
認められる経験から自信がつきますね。
「言葉」を侮るべからず。自己認知に影響力が大きいのです。
なので、できるだけポジティブな言葉を自分にかけてあげたいですね。
認知行動療法でもよく使われる方法が「日記」だそうです。
毎日のスモールステップ成功体験を記録、
「がんばったね!」 「私ならできる!」など付け足すのも効果的です。
情緒的な喚起
最後の要因は聞きなれない言葉ですね。
学んだ時は、なかなか覚えられなかったのですが
これは 心やカラダの状態を整えるということです。
気分が良かったり、体調が良いと自分に前向きになれますし
逆にモヤモヤしていることがあったり、風邪を引いていたりするとネガティブになってしまいます。
規則正しい食生活や生活習慣を心がける。
好きなことに打ち込む時間を持つ。
ゆっくりしてリラックスする習慣を持つ。。
など意識的に過ごすことで
不安や疲れを溜め込まず
必要な時に必要な行動が取れる、自分の力を発揮できる状態になります。
しなやかに自分らしくチャレンジしていこう
40代は「中年の危機」と言われ
もう一度人生を振り返り新しい自分を創る時期と言われています。
先行きが見えない、不安定、
思い通りになかなかいかない…など
ネガティブな要因や環境もありますが、
それでも「今、生きていること」「出逢いやご縁」
それらに目をむけて感謝していく。
辛いことや悲しいことの意味を見出して次の一歩へつなげていく。
より納得のいく充実した人生を送るために
自分を信じるチカラ、自己効力感を高めて
ちょっとでも前に進んでいけるといいですね。